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来月は演奏の仕事が少ない…。でも、来月末の銀行口座にいくら振り込まれるか把握できているとしたら、あなたはどんな気分で自分の練習に打ち込めるでしょうか?しかもその金額は、少なくとも半年先までは毎月継続されるとしたら?

演奏家の仕事は、どこかで自分のことを知ってくれた人が、ある一定の確率で連絡をしてくる。そして演奏会なりレコーディングなりの仕事を依頼してくれる。というのを基盤にしてビジネスが成り立っていますよね。

そして、キャッシュが生まれるポイントは、演奏をして報酬をもらう」瞬間にしかありません

演奏家にとっては当たり前となっているビジネスの流れですが、よく考えてみると、とても不安定なビジネスに思えてきませんか?つまり、毎月どれだけ演奏をして売り上げても、次の月にはゼロからのスタートということです。これって、先の見通しが立たなくて怖いですよね。

今月は仕事がいっぱいあって良かったけど、来月はスケジュールがスッカラカン…!

僕だったら、こんな状況では安心して音楽に打ち込むことはできないです。

そこで、フリーランスとして活動を始めた演奏家が、まず一番最初に考えるべきことを紹介します。

キャッシュフローを安定化させる

ビジネス グラフ photo

あなたは「キャッシュフロー」って聞いた事ありますか?ビジネスの世界では当たり前の言葉ですが、少なくとも僕が音大で勉強していた際には、授業では一度も出てこなかった言葉です。ですが、フリーランスの演奏家として活動していくためには、知っておいたほうが良いですよ。

Wikipediaによると、

キャッシュ・フロー(cash flow、現金流量)とは、現金の流れを意味し、主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。

演奏家として活動していく場合、いくらあなたのスキルそのものが商品だと言っても、本番で着る衣装や練習室のレンタル料金をはじめ、様々な部分で経費がかかってきますよね。冒頭の例で言うと、「演奏して報酬をもらう」前の段階で、あなたはその本番で演奏するために必要な経費として、いくらかお金を使っているはずです。報酬からその経費を差し引いて残った金額が「収益」ということになります。そして、その収益を使って次の仕事の準備をするわけですが、こういった一連の流れで生じる現金の流れのことを、「キャッシュフロー」と言います。

これが不安定な状態では、例えば次の本番がVIPばかりが集まる演奏会で、いつもよりも良いドレスを用意するように言われたものの、経費に使える現金が足りなくてそれを買う事ができない。それが原因でその案件は無くなってしまった、、、なんてことになりかねません。

なので、まず最初に「キャッシュフロー」を安定化させましょう、という話です。

では、「キャッシュフロー」を安定化させるには、どのような方法があるでしょうか?

ビジネスの世界で一番最初に考えられるのは、「会員制」のプログラムを作って、毎月の収益の何割かをそこから自動的に上がるような仕組みにする、ということです。ただ、演奏の仕事で「会員制」って、なかなか難しいですよね。

演奏ができるバーなどと契約できれば、継続的な演奏の仕事を請けることは出来るかもしれません。でも、きっとお店の数よりも演奏家の数の方がずっと多いので、買い手市場。つまりそこでは、演奏枠を得るための壮絶な競争が行われている、ということです。

レコーディングの仕事に関しては、アニメやドラマ、最近ではスマホゲームも増えてきているので、これらのBGMを録音する仕事はあります。でも、「会員制」のように継続的な売り上げに繋がるような録音の契約はなかなか難しそうです。だって、案件によって録音が必要となる楽曲編成も異なりますからね。

そこで、あなたにオススメしたいのは音楽教育業、つまりレッスンです。

演奏の仕事ではないじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、まぁ、とりあえず話だけでも聞いてみてください。

レッスンだったら生徒さんさえ集まれば、毎月決まった収益が上がってくることになりますよね。もちろん、毎回毎回、単発のレッスンにしてはダメですよ。月4回の月謝制にするとか、それを6ヶ月間のコース制にするとか。さらには個人レッスンではなくグループレッスンにすることで、一度のレッスンで複数人分のレッスン料を頂くことも可能になります。

演奏や録音の仕事ができるなら、自分の演奏を客観的にみて、演奏や練習の仕方を体系的にまとめることができれば、各レベルの生徒さんにレッスンすることはそう難しくは無いですよ。

会員制ビジネスで収益を安定させる

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実際、このような会員制の継続プログラムを導入して成功している人や企業は結構多いのです。

例えば、NetflixやHuluなどの月額制動画配信サービスもそうですし、アマゾンプライムだって会員制のプログラムです。Apple MusicやSpotifyなどの月額制音楽配信サービスもあれば、アーティストのファンクラブだってそうですよね。

珍しいところでは、コンタクトレンズのメニコンも会員制の仕組みを取り入れています。僕もコンタクレンズを使っていますが、以前までは一箱いくらで買っていたものが、このプランでは月額2~5000円という月額料金で購入できます。メニコンのメルスプランは2013年には会員数100万人を突破したそうで、この年の売上は405億円。つまり、ほとんどの売上がこの月額プランから来ていると予想できます。

今までは、コンタクトが無くなるたびに、毎回ほかのメーカーとの選択を迫られる状況に陥っていたものの、会員制の仕組みを取り入れたことで、選択させる余地をなくすことに成功したわけです。会員になって毎月毎月、うちのメーカーのコンタクトを使ってくださいね、その代わりに毎回買うよりも安くなりますよ、ということです。

もちろん他にもいくつか考えるべきことはありますが、まず一番最初にやっておいた方が良いのはキャッシュフローの安定化。売上の1/4でも継続収入として入ってくるようになっていれば、業績の見通しも立てやすいし、なにより心の平安がありますよね。ということは、それだけ音楽に集中することもできるので、演奏のレベルも向上するでしょう。

また、グループレッスンやファンクラブなど、あなたが何か1つ行ったことが複数の相手に届くような会員制ビジネスを構築できれば、あなたはお金だけでなく、自由な時間を増やす事も可能です。そして、ビジネスの成長に向けて、長期的な観点でいろいろな施策を打てるようになります。

これらは全て「継続収入」があって、あなたの心に「安心」があるからです。フリーランスの音楽家として活動を始めていくならば、まずはこの「安心感」を手に入れる事をオススメします。

一度、あなたの音楽スキルをどのように活用すれば、会員制の音楽ビジネスを構築できそうか、考えてみてください。

音楽の進化とその向こう側へ
天野 翔


音楽講師と演奏家のための無料ウェブセミナー

この音楽講師と演奏家のための無料ウェブセミナーでは、自分がいなくても仕組みで右肩あがりに伸び続ける「資産構築型」ビジネスを説明し、そのために必要となる継続的に利益を生み出してくれる資産を構築する方法を紹介します。

そして、キャッシュフローを安定化させるために、会員制ビジネスの仕組みを音楽ビジネスに取り入れる具体的な方法についても言及しています。これを知ることが、音楽で生活していくためにどれだけ近道になるか、あなたは想像できますか?

事実、あなたの音楽ビジネスの成功確率は、これまでにないぐらい上がるでしょう。

なぜなら、あなたは自らの決定的な成功要因を知ることになるからです。それを、あなたの音楽の目的=人生の目的に向かって進んでいくための足がかりにしてください。

天野 翔
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