私がボイストレーナーやホームレッスンの仕事をしていて、これには他の仕事とは大きく異なる特徴があると感じています。

それは、「生徒の義務が大きい」ということです。

先生は生徒さん対して「こうしてみましょう」と練習法などを提案することはできても、練習そのものを実行することはできませんよね。実際に練習するのは生徒さんです。どれだけ成果があがる練習法を教えても、生徒さん自身が練習してくれなければ、成果は絶対に出せないのです。

その結果、生徒さんが不満に感じてしまうケースもあります。

これを客観的に見ると、練習していない生徒さんの方が悪いということになりますよね。

ただ、生徒を取りたいがために「生徒さん側の義務」を曖昧にしたままレッスンを続けている先生がいれば、逆に、女性の先生と2人きりの時間を過ごしたいがために、レッスンに通い続けている「オジサン」生徒もいるみたいです。。

これらの場合に関して、私はすべて先生側に問題がある、と考えています。

買う側の義務とは?

これは、音楽教育の現場だけではなく、様々な音楽ビジネスで起き得る話です。あなたがどのような音楽の仕事をしているにせよ、クライアントさんの望む成果を出してもらうためには、一定の義務を果たしてもらう必要があるはずですよね。

例えば、CMの音楽制作を依頼されたならば、クライアント企業には、そのCMをターゲットに合わせた場所で放映してもらう必要があります。コンサートを開催するならば、お客さんには時間通りに指定の会場にしてもらう必要があります。

しかしクライアントやお客さんがそれを守ってくれなかったら…?

当然、CMは期待通りの宣伝効果を出せないでしょうし、コンサートであれば演奏を聴くことはできません。これは極端なケースですが、それによってクライアントさんやお客さんが不満を感じることもあるかもしれません。。全くあなたのせいでなかったとしても、です。

販売、契約の前に伝えよう

というわけで、あなたに考えていただきたいことがあります。

あなたのお仕事において、「買う側の義務」とは何でしょうか?

そして、「あなたが販売しているもの」とは一体なんですか?

レッスンに通うのならば、ある程度の練習はしてきてもらわなければなりません。コンサートに来るのならば、演奏中はカメラで撮影ばかりしていないで、集中して演奏を聴いてもらわなければなりません。

あなたは決して、あなたが「オジサン」と一緒に過ごす時間を販売しているのではありませんよね?また、あなたのコンサートは撮影会ではありませんよね?

是非、これらのことを明確にしてみてください。

そして明確になったら、販売や契約の前に、確実に伝えましょう。

それで販売数や契約数が下がるかもしれませんが、あなたの商品やサービスに不満を感じられて、お客さんが去っていくより全然マシです。

そして、売った後もお客さんにサービス内容や「買う側の義務」を確実に繰り返し伝えてください。販売前に言ったことなんて、クライアントさんは忘れていると考えたほうがいいですよ。とにかく、なんとかしてクライアントさんに正しくサービスを利用してもらいましょう。

それではじめて、クライアントさんは成果を出すことができますし、あなたのサービスにも、あなたが望むようなクライアントさんが付くようになります。

結果、買う側も満足してくれますし、売る側も良い結果を出せる、というわけです。

商品やサービスは良いのに、お客さんの利用方法が悪いだけで不満を感じられてしまうなんて、とても勿体無いことですよね。

つまり、これが「売る側の義務」なのです。

あなたも是非、「売る側と買う側の義務」について考えてみてください。

 

音楽の進化とその向こう側へ
天野 翔

天野 翔
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